ランタサルミログハウス

ログハウスの起源と日本のログハウス

森に暮らす人々の間で誕生した、快適を追求した住まい

フィンランドの古いログハウスログハウスの起源については諸説ありますが、ランタサルミの故郷・フィンランドを含むスカンジナビアもその地域に挙げられています。豊富な森林資源を持つ地域で暮らす人々にとって木は最も身近な素材であり、木を用いて家を造ることはごく自然の流れでした。
北欧の厳しい気候の中で冷たい風や雨・雪から身を守るために、ログとログの間のすき間を土や漆喰で塗り固めたり、丸太を角材に加工したログを用いたりと、高い居住性を求め工夫を重ねたものが北欧ログハウスの起源であり、現代の北欧マシンカットログハウスへと進化し続けています。

現在のログハウスのもう一つの主流である北米のログハウスもまた、北欧の人々が新大陸に移り住んだ際に伝えられた技術がベースとなっているといわれており、開拓の広がりとともに普及し、独自のスタイルに発展しています。

 

写真上:フィンランド・セウラサーリ野外博物館の古いログハウス。手斧などを用いて加工した角ログが使われています 写真下:古いログハウスの街並み

マシンカットログハウスの誕生

第二次世界大戦後の復興期、フィンランドでは早く、質の良い住宅を供給できることが急務とされました。 そこで誕生したのが、機械製材したログを用いたマシンカット・ログハウスです。
1950年代のログハウス工場これまでの手加工よりも工期を短縮でき、人手をかけずに安定した品質の家が素早く供給できることが高い支持を受け、現在のログハウスの主流となっています。 豊富な森林資源を有するフィンランドは木材加工技術にも優れており、その技術はログの品質向上にも役立てられています。


また、1958年のブリュッセル万博への出展を契機にフィンランドログハウスの輸出も始まり、1970年代以降は日本への輸出も行われています。

1958年のログハウス 写真上:1950年代のログハウス加工工場の様子
(フィンランド・ランタサルミ)
写真下:
1958年、ブリュッセル万博に出展されたマシンカットログハウス

 

 


日本におけるログハウス

756年ころに建立された正倉院宝物殿の校倉造は、世界で最も古いログハウスと紹介されることもある木造建築です。木の調質効果で倉庫内が過湿にならず、木材を組み合わせによる気密性に優れた構造であり、横に積み上げた木が強い構造体となる優れた耐震性などの利点を活かし、長い年月にわたって貴重な宝物を守ってきました。

現代につながるログハウスが日本へ輸入されはじめたのは昭和30年代から。当初、ログハウスは特殊な構造とされ建設大臣の認定が必要とされており、輸入には多くの時間が必要でした。その後、大臣認定を取得し、リゾート施設のコテージなどの用途を中心に普及。その後ログハウスが認知されるにつれ法的な整備も進み、別荘、住宅へと用途を増やしています。

さらに近年は木造建築物の研究・開発が進み、木造耐火建築物の大規模建築がみられるようになり、国も木造建築を推進するようになってきています。 株式会社ゲストハウス設計によるカナディアンログハウスのコテージ施工例(1987年、群馬県草津町)

北欧諸国と同様、豊かな森に覆われた日本においても建材としての木は昔から非常に親しまれており、木の家に暮らしてきた私たちにとって、ログハウスの心地よさは容易に受け入れられるものです。中でもマシンカットの優れた技術による精度の高い加工やシンプルで洗練されたデザインは、高い品質と精度を求める日本人のライフスタイルにもマッチし、日本におけるログハウスの主流となっています。

洗練されたデザインのフィンランドのログハウス施工例

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