北欧デザイン住宅

フィンランド便り

Vol.12 - 冬を温かく過ごす手編みの靴下

ウールの靴下はフィンランドの人々にとって寒い冬を過ごすのに欠かせないものです。風邪をひいてしまったら、お母さんやおばあちゃんが心をこめて編んだ暖かい靴下に勝るものはありません。手編みの靴下は今でも家庭科の授業で取り上げられているほど一般的なものです。

でもこれがハードワーク!最初の5針を編むのだけでも簡単ではないのに、その先には最難関、カーブが難しいかかと部分が待っているのです!「最初に編んだ靴下」の話題は、女性にとっての出産、男性にとっての徴兵と同じくらい苦労した思い出として語られます。
私が仕上げた初めての靴下は足首がきつすぎて履けずじまい。妹に至ってはかかと部分で断念し、宿題なのに母に仕上げてもらっていました。
このような苦い思い出や趣味の多様化で、靴下を編む技術は主に祖母たちのものとなっていますが、娘が最初に編んだ靴下は大切に保管され、その想いはフィンランドの各家庭で母から娘へと受け継がれています。
母が数年前に心臓を患って編み物を禁止された時、私はやはり伝統を受け継がなくては、と思いを新たにもう一度編み物にチャレンジ。あの忌々しいかかと部分もクリアし、家族のために靴下を編み上げられるようになりました。
母はその後回復し、今では少しずつ、また編み物を楽しめるようになっています。


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工場スタッフ・ミカさんのおばあちゃんは編み物名人!おばあちゃんが編み上げたカラフルで繊細な模様の靴下の数々。


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靴下を編む私の母。窓辺でロッキングチェアに座って...というのが定番のようです。


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