コロナ禍の5月となりました。
早く落ち着いてほしいですね。
すっかり来客対応も少なくなったところで、少し落ち着いて、ログハウスの断熱性能について書いてみようと思います。
2020年以降は、完全に義務化されるといわれていた省エネ基準の義務化は何故か見送りとなりました。
その際、用いられる予定だった建物の省エネ性能を測る基準のUa値という値がありますが、「ログハウスのUa値」と検索しても、なかなか出てこないので、少しシリーズ化して書かせていただきますね。
ついでに、弊社で取り扱いをしている、ランタサルミの北欧住宅「ランタシード」との比較をUa値を使って説明させていただきます。
ランタサルミの住宅に、ご興味を持っていただき、「ログにしようか?シードにしようか?」とご検討中の方へ、参考になれば幸いです。
少し、長くなりますので、今回は、イントロダクションとして、用語説明と省エネの地域区分について説明させていただきます。
まずはUa値について・・
こちらは、難しい言葉で言いますと、「外皮平均熱貫流率」と言いまして、平たく言うと、建物外皮(建物の外部と接する部分)を通して熱がどのくらい出入りするかを表し、「数値の少ないほう」が熱の移動が少なく性能が高い家ということになります。
外皮と言いましても、床下・外壁・窓ガラス・屋根と部位ごとに、熱の通しやすさ(熱貫流率)は変わってきますので、その値をざっくり平均して出した値がUa値ということになります。
とりあえず、ざっくりでもわかりやすい建物の断熱性の平均値という感じでしょうか。
で、日本全国を寒冷地から温暖な地域まで、8つの地域に分けて、Ua値の基準を設け、2020年に「義務化」しようとしましたが、なぜか、延期?となってしまいました。
ちなみに弊社のある、山梨の八ヶ岳エリアは、地域区分で3地域、または4地域にあたり、義務化の際の省エネ基準は、3地域で0.56、4地域で0.75のUa値となっております。
ちなみに、ログハウスに使われている木材にも断熱性があるのをご存じの方も多いかとおもいますが、木材の熱伝導率は、グラスウール10kの半分程度の断熱性能しかありません。
八ヶ岳エリアでは、断熱性と気密性にこだわって、ログハウスを作ってきました。
それらのログハウスは、木材の断熱性以上に住み心地の良いものになっているかと思っていますが、
実際の施工例の仕様をもとに、ランタサルミログハウスとランタシードで、どのくらいのUa値が出るのか・・寒冷地の省エネ基準をクリアできるのか・・
また、どのくらいのUa値を目指すのが、この地域で適当なのか・・
などなど、個人的な見解も交え、説明させていただきますので、ご興味のある方は、お付き合いくださいませ。