現在、八ヶ岳の東側、野辺山で工事中のY様のお宅では、サッシの取り付け工事が始まっています。
この作業で、いつも感じるのはランタサルミ標準仕様のトリプルガラス木製サッシの「重さ」です。
何はともあれ、まずは紹介させていただきますと・・
幅2338mm高さ1490mmと、まあまあ大きい腰窓ではありますが、142kgって結構な重さです。
ランタサルミのキット部材は、総じて「重い」のですが、サッシは特に重いんです。
最近は、国内メーカーからもトリプルガラスの樹脂サッシが出ていますが、このくらいのサイズのサッシは2人いれば軽く持ち上がるのに、ランタサルミの木製サッシは4人がかりで持ち上げます。
建材が全体的に、軽く、施工者にも扱いやすくなっていく世の中に逆行して、いまだに重い窓やログの壁ですが、この「重さ」は室内の静かさにつながっています。
この、重さと音の関係を「質量則」と言い、重いものほど音をはね返す力を持っているようです。
重さについては、熱の伝えにくさ、「熱容量」にも関わりがありますので、日本の建材が総じて軽くなっているということは、ある意味で、住み心地を左右する熱容量や遮音性を捨てているとも言えますね。
ちょうど、昨年の今頃、撮影した動画をフェイスブックに上げたのでリンクを貼ってみますね。
https://www.facebook.com/%E6%9C%89Be-Leaf-526779434178727/videos/2338366003151127
~森のセミたちに協力してもらいました~
うまく見れるといいのですが、ご興味のある方は、覗いてみてください。
この室内の静かさって、それが当たり前になってしまうと、国内メーカーの樹脂やアルミサッシの微妙な音漏れや振動が、耳につき始めます。
前回、お話をしました熱の問題に加えて、音も同じなのですが、
住まい手の意志に関係なく、自由に出入りする「値」を少なくしていくと、意識しない程度の快適さが重なっていきます。
この部屋にいると、なんとなく居心地がいい・・というやつですね。
個人的には、ログハウスを住みやすいと思う方と、住みにくいと思う方の違いは、手に入れた熱と音の環境によるものだと思っていますが、この熱と音に関しては、各社あまり説明をしないので、住み始めてからの満足度を左右するにもかかわらず、盲点となっているのが現状かと思います。
建てた後に、当たりだったか、外れだったかみたいな住まいの話では嫌ですね。
せめて、ある程度のことを理解したうえで、費用対効果で住まい手として判断したいところだと思います。
そんなことも思いつつ、世の中の建材が軽くなっていく中で、今日もランタサルミでは、重たいサッシを4人がかりで持ち上げております。(笑)
こんなお話が、これから、ログハウスを住まいとしてご検討される方に少しでも参考になり、木に囲まれた居心地の良い空間を手に入れていただければと、心から思います。
今日は、ランタサルミの部材の重さと効果についてのお話をさせていただきました。
それでは、また。