お盆休みも終わり、連日、猛暑のニュースが流れているようですが、いかがお過ごしでしょうか?
以前に、ログハウスのUa値について、4回に分けてブログで書かせていただきましたが、当時計画中だった長野県原村のランタサルミログハウスの工事が進み、断熱・気密工事も終わりました。
ちょうど、原村でも暑い日がありましたので、温度計で外部・1階室内・2階室内・床下の4か所を実測してみました。
ちなみに、こちらのログハウスのUa値は、以前にもお伝えしましたが、0.44w/㎡Kで設計されています。
まずは、外気温です。
8月12日の日中、テラス南側の屋根の下の日陰は31℃でした。
避暑地の原村でも30℃越えは珍しく無くなってきました。
その時の、ログハウスの1階は24℃です。
家の外と中の温度差マイナス7℃になります。
7℃も違うと、室内はヒンヤリ感じます。
真夏と真冬に、この室温実験を時々行うのですが、Ua値で0.5wを切ると、内外の自然温度差が5℃前後違ってきます。
参考までに、2階は若干高めの27℃です。
小屋裏利用の屋根の形からも室温が上がりがちな2階でも外気温-4℃ですね。
*補足ですが、今回の実測値につきましては、今年の梅雨時期の日照不足の影響や、建築地が森の中という条件の影響も受けているかと想像しております。夏に日射の影響を受けないことが、ログハウスで快適に暮らすヒントになりそうです。
基礎断熱された床下は、さらに低くて21℃でした。
床下は真冬では逆に外気温+6℃くらいになります。
つまり、真夏の外気温31℃の時に、床下21℃、1階24℃、2階27℃の温熱環境のログハウスということになります。
これら各階の温度差を、暖房と換気計画で、一年の室温の変化を、真夏で最高28℃、真冬で18℃と10℃前後で仕上げていきます。
おおむね、このあたりの数字を目指していけるのが、0.5w/㎡kを切るくらいのUa値で、一年を通しての寒暖差が真夏の35℃から真冬の-15℃まで、その差50℃近くある八ヶ岳の厳しい環境で快適に暮らせる実測値になります。
これらの数値は、日本有数の寒暖差の地域での実測値ですから、参考にしていただければ、おそらく日本中どこへ行っても快適な木の家は出来上がると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今日は、ログハウスのUa値についての5回目、実測値のお話でした。
それでは、また。