緩やかな傾斜を活かした敷地に計画された、半平屋の住まい

1. 景色を、おもてなしの一部に

敷地の高低差を活かし、中二階に書斎、その下にガレージ

3. 開放と静けさを行き来する空間

4. 北欧のログ建築に、和の美意識を重ねる

建築全体が完成した後、その配置を決めたサウナ小屋

景色を迎え、人をもてなす家。

長野県軽井沢町 U邸

  • 温もりと暮らす -LOG series-
  • 50坪以上
  • 今月の一棟
  • ORIGINAL (オリジナル)


敷地の高低差を活かした立体的な空間構成、開放と静けさがゆるやかにつながる室内、
ログ建築に自然に溶け込む和の設え。景色を楽しむことも、人を迎えることも、
日常の豊かさにつながる住まいが完成しました。


1. 景色を、おもてなしの一部に


崖下を流れる川と、その先に広がる山々。

この土地ならではの眺望を最も大切にしたのは、
オーナーご夫妻がゲストを迎えるキッチンとカウンターでした。
大人数のゲストにも対応できるカウンター付きキッチンは、料理を振る舞うだけの場所ではなく、
窓の向こうに広がる自然を感じながら、ゆったりとした時間をともに過ごす場所。

訪れる人に心地よい時間を過ごしてほしい。

そんなご夫妻のおもてなしの思いを、
建築のかたちにしました。


2. 土地の高低差を、空間の豊かさに変える


緩やかな高低差のある敷地に計画された、半平屋の住まい。

キッチンとリビングを基準の高さとし、ガレージは道路から緩やかに上がって
アクセスできる中地下階に。寝室や書斎は中2階に配置しました。
土地の起伏を単に解消するのではなく、その特徴を建築に取り込むことで、
生活空間とプライベートな空間に適度な距離を生み出しています。


3. 開放と静けさを行き来する空間


細長く伸びる建物の中には、開放的な場所と、
落ち着きのある場所がゆるやかにつながっています。

その空間体験を生み出しているのが、部分的に上部が開かれたログの壁です。

寝室や書斎へ向かうときには、立ち上がるログの壁によって包まれるような感覚が生まれ、
反対に共有空間へ戻るときには視界が開けていく。
同じ建物の中でも、移動する方向によって空間の印象が変わる設計です。


4. 北欧のログ建築に、和の美意識を重ねる


オーナーご夫妻が希望された、和の要素を取り入れ、
和室には畳や名栗加工の壁、障子を採用しました。
一方で、ログ建築の中に和室をそのまま設けるのではなく、色調を整え、障子の縦のラインを強調。
さらにキッチンにも縦方向の意匠を取り入れることで、建築全体のデザインに統一感を持たせています。
異なる文化の意匠を丁寧に融合させ、北欧と和の美意識が自然に調和する空間に仕上げています。


5. 建築と景色の関係から生まれたサウナ


建築全体が完成した後、その配置を決めたサウナ小屋。

眺望、動線、プライバシーという条件を満たす場所を選び、
薪ストーブと水風呂を備えました。
周囲の景色を楽しみながら、心身をゆっくりと整える時間。
住まいの楽しみをさらに広げる、もうひとつの特別な空間です。




【担当者より】

ランタサルミの建築実例を気に入られたことから始まった、オーナーご夫妻の住まいづくり。
敷地の先には、緩やかに続く崖。その下を流れる川と、遠くに広がる山々。
この恵まれた眺望をどのように日々の暮らしに取り込むか。そして、ご夫妻が大切にされている
「おもてなし」を、どのように建築として表現するか。
土地の特徴を活かしながら、ご夫妻の想いを一つひとつ設計に反映し、
住まい全体をつくり上げました。