思いを込めた、理想の住まい。
こだわりを貫いた、ご夫妻の家造り
南側全面に配された大きな窓と、テラスの上まで張り出した高い屋根。北欧ログスタイルの洗練を体現したモダンな邸宅のオーナーは、Y様ご夫妻。ドイツ、スイス、フランスなど海外暮らしが長かったお二人は、ヨーロッパと変わらない自然環境を望まれていたことなどから、軽井沢を人生集大成の地に選ばれました。しかし、この家を建てるに至るまで、100件近くもの物件をご覧になったそうです。
「たくさん物件を見て、もう半分疲れてきた頃に、ランタシードに出会いました。木の家は好きなのですが、丸太のログハウスは少し重い。その点、ランタシードは北欧の造りがモダンで、断熱も、三重の窓もしっかりしている。これはと思ってお話を聞いていくうちに、どんどんと興味が湧いていきました」と話されるご主人様。
奥様も続けて「担当してくださった方が、私たちがどんな家を建てたいのか、どんな暮らしをしたいのか、スッと理解をしてくださいました。私たちはこれが最後の家造りと思っていましたので、簡単に決めかねること、迷うこともたくさんあって、しかも迷った末にまた元に戻るとか、ずいぶんと粘りました。しかし、担当の方は嫌な顔一つしないで、私たちの思いや意見を快く取り入れてくださいました。そうした流れが、私たちには心地よかったのですね」
音楽会を自宅で。軽井沢の地で叶えた思い
ご夫妻の思いを込めて建てられたY様邸。訪れた方がまず驚かれるのは、吹き抜けとなった広々としたリビングと、その奥で優美な輝きを湛えるスタインウェイのコンサートグランド。大きな窓からはキラキラと光が差し込み、さながら一枚の絵のような印象です。
実は、奥様は東京芸術大学などで講師をされ、数々の国際コンクールで入賞歴をお持ちのピアニスト。そこで、ご夫妻の大きなご希望に“音楽をともに愉しめる暮らし”と、ヨーロッパでは珍しくない“ホームコンサートのできる家” というポイントがありました。
「日本ではクラシックの音楽会があまり多くはないので、演奏のチャンスを求めている人たちがたくさんいます。教え子にも多いものですから、私たちがそうした場を、身近に作れたらと思っていました」と、胸の内を語られる奥様。ご主人様はお話を継がれ「今では、この家で音楽会を年に4〜5回行っています。1階のリビングは多い時で50名位、2階に設けたロフトでも10名位の方が楽しまれています」と、思いが結実された様子をお話くださいました。音楽会前日はパイプ椅子を並べるなど準備がたいへんだそうですが、ご近所の方々がお手伝いしてくださり、翌日にはゲストとして演奏を楽しまれているとのこと。こうした地域の方々との距離感やお付き合いも、軽井沢の魅力の一つとお話になりました。
シンプル&モダンな、理想の住まい
Y様邸は、このライフスタイルに応えるため、リビングの反響、床材のセレクト、さらにゲストを迎えるパブリックなスペースとプライベート空間が交わらないように動線を作るなど、様々な工夫が凝らされています。
中でも広々としたテラスは、「音楽会の終了後にお茶とお菓子をお出しするのですが、皆さんテラスに出られて、初めてお会いになった方同士で楽しくお話をされています。それがとても良い雰囲気で、そうした瞬間にも、音楽会をやってよかったなと感じています」と、ご夫妻のお気に入りとなっているご様子でした。
こうした設計とともに、Y様邸のデザインは、シンプルでモダンなものに仕上がっています。その印象について「設計の方が、私たちの希望を一生懸命採り入れてくださって、空間が伸び伸びとした、無駄な物のない家という所までたどり着いたのではないかと思っています。本当に努力してくださったと感じています」と、有難いご評価をいただきました。
これからも、さらにピアノの演奏、研究を続けていきたいと話される奥様。またご主人様は今も国際的な企業のコンサルティングをされる傍ら、時には愛車であるカブリオレのBMWに奥様を乗せ、ドライブを楽しまれることもあるそうです。
お二人ともに愛する音楽を中心にしながら、軽井沢での日々を謳歌されているY様ご夫妻。“大切なものを、大切にする”ために、傾けられた情熱と、そこから生まれた心豊かな毎日。お二人の笑顔には、理想の住まい、理想の暮らしを叶えられたような、素敵な輝きがありました。